大気環境の浄化効果

地球に降り注ぐ太陽光線は、大気を素通りし地球に到達します。太陽光線によって暖められ地表温度は上昇し、地表に溜まった熱は赤外線となり大気へ放出されます。
放出された赤外線は一部が温室効果ガスによって吸収され、大気圏内に留まり、また地表へ輻射します。この、反復によって大気の温度が保たれているのです。
もし、温室効果ガスが無くなってしまうと大気の温度は極端に冷えてしまい、生物は生きていくことができません。
しかし、現在では生活様式の変化などにより、この温室効果ガスが過剰になり、放射する熱との均衡が崩れ気温が上昇し、急激な気候変動により、生物の生態系に悪い影響を与えています。

温室効果とは

温室効果ガスとは、地表から放出された赤外線を吸収して温室効果をもたらす気体の総称です。
1997年第三回気候変動枠組条約締結国会議(COP3)で採択された京都議定書で、地球温暖化防止目的のため、【二酸化炭素】【メタン】【一酸化窒素】【ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)】【ノルオロカーボン類(PFCs)】【六フッ化硫黄(SF6)】の6種類を削減対象の温室効果ガスと定めました。以来、一般的にこれらを温室効果ガスと呼んでいます。

二酸化炭素が大きく取り上げられる理由

大気の主な成分は窒素78.1%・酸素20.9%・アルゴン0.9%・二酸化炭素0.38%程度といわれています。温室効果ガスのうち二酸化炭素(以下CO2)が大きく取り上げられる理由は体積当りの赤外線吸収量は他の温室効果ガスに比べ小さいものの、全体の排出量が膨大であるため、環境に対する負荷が大きいとされているためです。産業革命以前のCO2の大気中濃度は0.28%程度であったと推測され、化石燃料の利用により現在の濃度になったと言われています。化石燃料にたよった現在の生活を見直し、少しでも化石燃料の利用を減らすことによって大気中のCO2削減が可能になります。
CO2削減の対策として

  • 1.化石燃料に頼らないエネルギー

  • 2.省エネ効果を上げる

  • 3.CO2を取込む

などが一般的に言われます。現在の生活水準を変えることなくこれらを行うことは難しいと考えられますが、例えば建物を緑化することもひとつの方法です。(壁面緑化の効果屋上緑化の効果

窒素酸化物について

窒素酸化物(一酸化窒素・二酸化窒素など)は温室効果ガスであると同時に大気汚染物質でもあります。
自動車の排気ガスや工場から排出される煙などに多く含まれている一酸化窒素は大気中で紫外線の影響で酸素やオゾンと反応し二酸化窒素になります。
二酸化窒素は健康被害(呼吸器疾患など)を起こす原因となり、排出量は大気環境基準に定められています。光化学オキシダント(光化学スモッグ)や酸性雨の原因物質です。
いま現在ではCO2の削減が多く求められていますが、窒素酸化物(NOx)を多く吸収する植物を選択し、建物を緑化することによって大気の浄化という大きな目的を持つことが可能になります。